Advance Notice: All ORCID websites, including the Registry (Public and Member APIs and the user interface), orcid.org and members.orcid.org, will be unavailable from 2pm UTC on December 15 for up to eight hours for a scheduled hardware upgrade. We apologize for any inconvenience.

日本のORCID機関会員による協力体制に向けて

Masao Mori's picture

[英語版: ORCID members in Japan seeking more concerted efforts]

日本ではすでにORCIDメンバーとなっている機関が中心となって、来年4月を目処に学術機関によるコンソーシアム設立を検討しています。東京工業大学でORCID実装にあたっている 森雅生教授 に現在の検討状況についてお話をうかがいました。

ORCIDコンソーシアムを検討しているのはどの機関ですか?

すでにORCID機関会員である5機関を中心に、日本の学術機関によるORCIDコンソーシアムが検討されています。3つの大学(慶應義塾大学東京工業大学筑波大学)と、2つの国立研究機関(物質・材料研究機構国立情報学研究所)です。

2017年9月に,これらの機関の実務担当者や,他の研究大学の最もORCIDに近い実務者を対象として、コンソーシアム設立可能性を探るためのオンラインミーティングが行われました。

どんなことが話し合われましたか?

機関参加による直接的なメリットはAPIの優先的利用権ですが、そうした技術的な議論だけでなく、コンソーシアム化することによって日本国内の研究者情報の統合や、科学技術政策へのORCIDの具体的な活用方法についても議論されました。

その後どのような進展がありましたか?

現在は,2018年4月のコンソーシアム設立に向けて,上記有志による設立趣意書の作成や,各種事務手続きの方法など,具体的な議論と作業が続けられています。12月26日にはNIIを会場として、より多くの機関を招いて検討会が開催される予定です。また、2018年1月に予定されているリスボンでのコンソーシアムワークショップにも関係者が参加する予定です。

関係者内ではどのようにコミュニケーションをとっていますか?

コンソーシアムの設立のための情報共有のツールとしてウェブサイトを立ち上げました。また,機関会員および機関参加を検討している機関の担当者のためのメーリングリストも運営しています。

東京工業大学は2016年9月からORCIDメンバーとなっています。ORCIDをどのように活用されていますか?

現在,Tokyo Tech Research RepositoryにORCID APIを実装し、研究活動のエビデンスとしてORCIDからデータをダウンロードしています。組織及び個人の評価システム(制度)を確立するにあたっては、まず研究者の活動状況について効率的なデータ収集が必要です。このため、ORCIDから研究業績データが自動的に提供されることは有益です。 本学では、海外からの研究者のリクルートや、本学を修了したポスドクの海外派遣の際に、ORCIDが役に立つことが知られつつあります.研究者情報の円滑な移行やプロモーションへの活用の観点で,ORCIDの需要は高まると考えます。

日本の研究機関がORCIDを導入するにあたり、どのような困難を克服する必要があるでしょうか?

個別の研究機関が十分なリソースを持っているわけでないので,ORCID機関会員専用の特典を十分に活用できるとは限りません。この事実は、大学や研究機関がORCID会員となるインセンティブを縮退させていると思われます。個人的な見解ですが、日本では、コンソーシアムが協力して特典機能を利用したサービスを企画し、機関会員増加を進めるべきだと思います。